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はっきりと、物を言う

私が大学生の時の事である。

クラブ活動をしていると、先輩が「黒井、コーヒー飲みたくないか?」と言った。
私は、『喫茶店に行ってコーヒー飲まないか?』という意味だと思って、「飲みたくないです。練習しましょう」と答えた。
すると、先輩は「あ~~~~~、俺は山田が好きだ。山田なら、コーヒー入れてくれるもんなぁ~~」と、唸りだした。

あ、『コーヒーを、作って欲しい』という意味だったのか。
それなら、そう言わないと分からないじゃないか。

山田さんは、どうして先輩の気持ちが分かったのだろう。
テレパシー能力が、発達していたのだろうか。
私には、無理だ。
先輩に「私を好きになっていただかなくてもけっこうですから、コーヒーを作って欲しい時には、はっきりと言ってくださいね」と宣言しておいた。

後日、別の先輩が「黒井、コーヒー飲みたくないか?」と言った。
もしや、クラブ内では、そういう頼み方をするのがルールなのだろうか。
「…………。コーヒーを、作りましょうか?」と、ぼそっと答えた。
「サンキュー!」と、先輩が言った。

どうして、「コーヒー作って」と言わないのだろう。
非常に、いらいらした。
でも、命に係わる事でもないので、小さな集団の中の決まりごとなのだろうと、気にしないことにした。
今は、遠回しに「コーヒーを飲みたくないか?」と言う人が、身近にいないので、ほっとしている。

今年は、節電をしているので、部屋の温度が低めである。
16度にしてあるのだが、寒く感じることが多かった。

それで、すりおろした生姜をいろんな液体に入れて、飲んでみた。
おお、すごい!
体が、ぽかぽかする。
14度ぐらいでも、平気だ。
12度でも、大丈夫かもしれない。

同居人も、ぽかぽかにしてあげようと、生姜をすりながら、「私、生姜●●(←いろんな液体)を作ってるんだけど、飲むよね?」と聞いてみた。
すると「う~~あ~~、すみません、コーヒー作って下さい」すまなさそうに、あつかましく言った。
……はっきりとした言い方でも、腹が立つものだ。

でも、いろんな液体に入れる生姜の量が、まだ分からない。
美味しくないことが多いので、同居人の気持ちは分かる。
普通に、お湯と砂糖の生姜湯が、一番美味しかった。

今度、作るときは、もっとはっきりと言おう。
「生姜湯を飲みなさい」と。

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