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困っている外人さん達に、捕まる

駅のホームで、困っている外人さん達に捕まった。
私以外の人は、逃げてしまった。
多分、アジアの南の国の人だと思う。
日本語は、ちょっとしか分からないみたいだ。

出発駅と到着駅しか印刷されていない数千円の高額切符を、私に見せて、教えてくれと必死な顔をしている。
そんなもの見せられても、方向音痴の私が、分かるわけないじゃないか。

遠くから見ていたおばさんが、「まるっきり違う方向に来てるやんか。とりあえず、●●駅まで戻って、そこから■■線に乗って△△線やね」と、こそっと言った。

私に言うなよっ!

でも、おばさんの助けで、私にも場所が少し理解できた。
隣の隣の県まで、行きたいようだ。

駅のホームの路線地図を指さしながら、身振り手振りと顔の表情と気迫で、説明した。
私は、外人さんに何か聞かれても、日本語でしか答えないことにしている。
外人さんも、日本語と母国語を混ぜて質問するが、路線地図を指さしながらなので、何を聞いているのか、なんとなく分かる。
とりあえず、●●駅まで戻って、■■線に乗ることは、理解できたらしい。
顔の表情が、明るくなった。
本当に分かったのかなぁ。

電車が来たので、乗った。
外人さん達は、乗ると座席に座って、全員寝た。

おまえらああああああああ!
一人ぐらい目を開けておけえええええっ!
日本人が全員何でも教えてくれると思うなよーーーーーーーっ!
私は、すぐ降りるぞおおおおっ!

電車を降りた後、あの人達に『私達は、●●駅から、■■線に乗って……略。間違っていたら、教えて下さい』と書いた画用紙を持たせておけばよかったと、思った。

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