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楽して楽になりたい

いろいろあって、自律神経がズタズタになった。
直さなくてはいけない。
ヨガらしきものを、毎日ゆるゆるやっている。

「読むだけで自律神経が整う100のコツ」という本を読んでみた。
でもやはり、読むだけでは整わない。
コツをコツコツ実行しなくてはいけない。
もっと楽な方法はないだろうか。

「自律神経は1分で整う!」という本を見つけた。
レビューを見てみたが、やはり1分では整わないらしい。

それで、「一瞬で『こころ』が整う!」という本を買ってみた。
「一分」よりも「一瞬」のほうが、パワフルだと思った。
読んでみたら、自律神経と関係無くもないが、ズバリでもないと思った。

するとamazonから、「どんなに硬いカラダもピンク色を1分間見るだけ! グニャーッと曲がり健康になる ピンク色のすごい魔法」という本をお勧めされた。
私の体は多分柔らかいほうだと思うので必要ないと思うが、表紙に「カラダと心の柔軟性が高まってどんな不調も改善できる」と書いてあった。

なるほど。
いろいろ柔らかくすると不調が改善されるのだな。
特に頭を柔らかくしたいので、ピンクのスポンジでも見つめてみようかと思う今日この頃である。

頑張れアクセル!

読書の秋なので、ノーベル賞作家の本を読む。
カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」だ。

★ネタバレ注意!★

読みやすいファンタジーだったが、ものすごくイライラした。

作中に何度か、船頭が登場する。
島に渡りたいと夫婦が来ると、船頭は「一番大切に思っている記憶」を一人ずつ話させる。
「一番大切に思っている記憶」を話すとき、人は本心を隠すことなど不可能であると船頭は思っているらしい。
「年月を超える不変の愛」を見たときは、二人を島に渡す。
不変の愛が無いと判断した時は、片方しか渡さない。
しかも、騙して一人目を渡し、もう一人は放置してまちぼうけさせるというひどい仕打ちである。

人間は個性がある。
口下手な人もいる。
ツンデレな人もいる。
わずかな言葉だけで全ての人の心の中が分かるわけがないだろうがーーーーっ!
船頭ムカつくっ!!!!
この○○ーーーー!!!!

この小説のラストは、読む人によって違うようだ。
第十七章は、船頭の視点で書かれていた。
あの腹黒船頭が、アクセルとお姫様両方を島に渡すはずがないと私は思う。
ラストでアクセルが船頭を無視したのは、きっと腹黒さを見抜いたからだ。

頑張れアクセル!
船と櫂を手に入れろ。
自力で渡れ!
島は近いぞ!

皆様はどんな判断をしたのだろうかと、感想を見て回るとびっくりした。
「あの島は、彼岸だから一人でしか渡れない。死んだ時にしか渡れない」という意見が複数あった。
……そういう風にも思えてきた。

あの島はアーサー王のアヴァロンがモデルだという意見もあった。
……そういう風にも思えてきた。

でもでも、あの島が彼岸だとしたら、二人に不変の愛があったら寿命がある人も三途の川を渡らせるって、変だと思う。
やっぱり彼岸じゃないと思いたい。

頑張れ!ウルトラスーパーお爺ちゃんアクセル!
船なんか必要ないよ!
泳いで渡れ!
アヴァロンでお姫様が待ってるよ!

聞き間違い

以前、かぐや姫が月に帰らなくてはいけないと悩んでいたら、おばあさんが「アディーレに相談してみたら」という法律事務所のCMがあった。

しかし私は「アディーレ」を「有家」と聞き間違えていた。
だって平安時代だよ?

「藤原有家に相談するのか。うむ。頼りになる人なのだろう」

そして、有家法律事務所という名前だと思っていた。
てへ。

気が付いてからはアディーレ法律事務所って、外人さんが所長なのかと思った。
検索してみたら、ラテン語で「身近な」という意味でつけたらしい。

ラテン語より歌人の名前のほうが風情があるよね。

私と同じ聞き間違いをした人がいてもいいと思う。

カナよりも 漢字のほうが いとをかし もののあはれを 思う年末

おお、五・七・五・七・七ww

安全装置

糸魚川市の大規模火災の原因は「火元のラーメン店の店主が、鍋を空だきしたから」だそうだ。

コンロに安全装置はついていなかったのだろう。

mixiで「業務用コンロに安全装置を義務化しろ」という意見があった。

ウチのコンロは3つとも安全装置がついて、空だきするとピピッって消えてしまう。
ただ、炒め物の料理をしている時、焦げ目をつけたいのに、消えてしまうので困る。

この安全装置と同じ物では、飲食店の調理に困るかもしれない。

エアコンでも部屋に人間がいるかどうか調べるセンサーがついているのだから、調理室が無人になったら、コンロを消火する装置はどうだろうか。

人間はミスをすることがある。
 
いろんな機械を開発してほしい。

もやもや

★ネタバレ注意★

村山早紀さんの「桜風堂ものがたり」を読んで、もやもやしている。

>百貨店内の書店、銀河堂書店に勤める物静かな青年、月原一整は、人づきあいが苦手なものの、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てるケースが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、その責任をとって一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、以前よりネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるために、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。
>一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、彼の友人が、元同僚たちが、作家が、そして出版社営業が、一緒になってある奇跡を巻き起こす。 (amazonに書かれていた内容紹介より)

この本を読んだ人の感想を回ってみると、ほとんどの人が高評価である。
私も心温まるいいお話だとは思う。
でも、もやもやする。

私は、気に入った小説を主人公の父になった気分で読む。
可愛い息子(月原)にダメージを与えた者は、ドカンと反省しないとスーッとしないのだ。

中学生がいじめで万引きを強要されて見つかって、月原に追われて道路に飛び出して交通事故にあった。(死亡はしていない)
事故の写真を撮られて月原の姿もネットに流された。
「その本屋も、たかだか本と中学生の命と、いったいどっちが大切だと思っているんだ」
本屋には苦情の電話がかかり、「人殺し」と書かれた手紙が届き、店には「まだ店を辞めてなかったんだな」と少年たちが来た。
月原は思った。
ひとは自分が正義の側にたっていると思うとき、容赦なく言葉のつぶてを投げつけることができるのだな、と。

正義「人間の社会行動の評価基準」って、国や宗教によっても違うよね。

昔、古書店で万引きをした少年が逃げて電車に接触して死亡した事故を思い出した。
古本屋の店主は、月原と同じようなことをされたらしい。
人が複数いれば、価値観が違う人もいるだろう。
検索してみたら、「古書店主は少年の万引き犯に配慮をすべきだったか」とあるサイトでアンケートを取ったところ、古書店主が悪いという人が1%ぐらいいたそうだ。
(すでにリンクは切れていた)
私も当時mixiの日記を回ってみたが、古書店主が悪いという人は、ほとんどいなかったが、……ほんの少しはいた。
少数派が嫌がらせをしたのだろう。
ナンバーディスプレイや防犯カメラの内容によっては、警察に通報してもいい場合もあるだろう。
古書店主を励ます人のほうが多かったのだが、古書店主は鬱状態になった。

私も、強盗に大切な人を人質にされて「警察に知らせず万引きしてこい」と言われたら、してしまうかもしれない。
でも、それでも、「人のものを盗んではいけない」というのは、複数の人達が生きていくために守らなくてはいけない社会のルールなのだ。

いろんな考えがあっていいと思う。
しかし、それを行動にしたものが人を傷付けるなら、「人間の社会行動の評価基準」で罰せられることもあるだろう。

私も多数派だ。
非常に不愉快な人達が小説の最初に出てきて反省もすることなく消えてしまったことに、もやもやする。

しかし「桜風堂ものがたり」を読んで、もやもやしている人は少数派だった。
くうううううーーーっ。
立場が弱い。

ここに、こっそりと感想を書いておく。