「――官能細胞が暴走しているんです――全身の人工神経節を侵食して――」「では、もう再起不能と――?」「それが――人工神経節を呑みこんだ官能細胞が、その構造を模倣し、再構成しているらしく――」「そんな馬鹿な――!」「信じがたいことですが、官能細胞が人工神経節に取って代わり、新しい神経系をつくりつつあるんです――うまくいけば、いえ、おそらく――」