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に呆然としていた。
「あの子は、あれからじきに流産してしまったんだよ。いろいろなストレスが重なったせいだと思う。かわいそうだったが。……拓見は、そのあと俺と美也子との間にできた子供だ」
 手品でも見せられたような気持ちだった。拓見が問いかけるように昭義を見ると、昭義は淡い微笑を返した。
 市村は両手で顔を覆って呻き声を上げた。
「じゃあ、あの子は……」


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2013/10/17update

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まろやか連載小説 1.41