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炊飯器に萌える

腐女子はレベルが上がると、生き物以外にも、萌えることがある。
私はペットボトルには萌えないが、腐女子が書いた『ペットボトルと蓋が引き裂かれて、互いに自分の半身を思うショートストーリー』を読んで、萌えたことがある。

雑誌で、BL作家さんが「ミーアキャットが餌のヒヨコを育てた話に、萌えた」と、エッセイを書いていた。

ええっ?
ミーアキャットって、あんな可愛い顔で、ヒヨコを食べるのかっ!
検索してみたら、バリバリ食べている写真が出てきたので、ショックだった。
ミーアキャットがヒヨコの餌を用意したとは思えないから、飼育係が気をきかして差し入れたのかな。

BL作家さんは、哺乳類と鳥類の関係まで萌えるほど、腐女子のレベルが上がっているのだが、私のレベルは、もうちょっと上だ。

私は、猫と炊飯器が仲良くしていると、萌える。
『官房長と●京さんがちょっと嫌味を言いながら食事をしているシーン』と同じぐらい萌える。
炊飯器は、保温スイッチを入れると温かいので、掃除機や洗濯機に比べたら、動物的かもしれない。

なぜ萌えるのだろう。
自分でも、よく分からなかった。

You Tubeで、猫と炊飯器の動画を、たくさん見た。
猫が炊飯器にすりすりしたり、カリカリしたりするのは、炊飯器の中のパリパリになったご飯が食べたいからだと思う。
でも、「中身じゃなくて、炊飯器そのものが好きだ」と飼い主が言っている猫も、何匹かいた。

猫の気持ちになって、炊飯器を見つめてみた。

炊飯器って、形がなんとなく猫の頭に似てるような気がする。
もしかしたら、一匹で飼われている猫が、炊飯器を自分の仲間だと思っているのかもしれない。
あ、そうだ、炊飯器にも付喪神のように、心が宿っているのかもしれない。
自分は動けないので、猫が近づいてくれるのをじっと待っているのだ。

あああああ、萌える。

そんなことを考えていると、ウチの炊飯器も可愛く見えてきた。

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