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幸せ

年末になり、住む場所もあり水道や電気やガスも使えて、年賀状まで書ける余裕があるのは、とても幸せだ。

しかし、書くのが嫌な年賀状がある。
友達への年賀状は、いいのだ。

母の命令で、ずーーーーーーっと会っていない親戚にも年賀状を書いている。
父方の親戚からは返事がほとんど来るが、母方の親戚からは返事がほとんど来ない。
嫌われているわけではない。
字を書くのが面倒な性格らしい。
「年上の親戚には、返事が来なくても年賀状を出しなさい」と、母が言う。

印刷された年賀状に手書きで宛名を書くだけだ。
でも、嫌なので、時間がかかる。
母親に「出した」と嘘を言って、出すのをやめればいいのに、嫌々書く。

……やっと書き終わった。
書き終われて、とても幸せである。