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自分に合った方法で

なでしこジャパンの澤穂希選手が、良性発作性頭位めまい症(BPPV)で苦しんでいるようだ。

私もBPPVになったことがある。
頭をある方向に動かすと、天井が回転して吐き気がすごくて苦しくて「脳が壊れたんだ。死ぬかもしれない」と思った。
でもエプレイ法をしたら、一回で嘘みたいに治っちゃった。
調子が悪いのは、耳だった。
もし、また同じ状態になったとしても、すぐ治せると思うので怖くない。

先日、インタビューで澤さんが「頭をある方向に動かすと、めまいがする」と言ってたので、「あ、まだ、三半規管の中で耳石が迷っているんだ」と思った。
ベンチで悲しそうに座っている澤さんの様子も映った。
あああああ、21日には合宿から離脱しちゃったよ。

エプレイ法は、試してみたのかな。
浮遊した耳石が三半規管の中で迷子になって起こるめまいは、もとの卵形嚢の中に戻せばいい。

でも、ネットで調べるとBPPVも、いろいろあるらしい。
三半規管には、前半規管・後半規管・外半規管があり、エプレイ法は、『後半規管で迷っている浮遊耳石』に対して有効らしい。
そして、BPPVのほとんどが、後半規管に耳石があるようだ。
また、耳石が浮遊していなくて、くっついて動かなくなった場合は、効かないらしい。
耳石は小さくてMRIに映らないので、どこにあるのか分からない。

エプレイ法は、「自分でしてはいけない」と言う医者もいるし、「自分でやってね」と図解プリントを渡す医者もいる。
BPPVでは、「じっとしていないで動くほうが耳石がリンパ液の中で溶けて治るのが早くなる」という医者が多いが、「ストレスが関係しているので、安静にしているほうがいい」という医者もいる。
いろいろだね。

知り合いに、何度もBPPVになった人がいる。
エプレイ法のことを教えてあげようとしたら、どんな運動をするのか聞く前に「迷子の耳石を動かすような運動は、怖くてできない。全然別の場所に行ってもっと悪くなったら困る。薬を飲めばめまいは楽になるし、一か月ぐらいで治るから運動はしたくない」と言った。
いろいろだね。
自分に合った方法で、治したらいいね。

原因は、疲労とかストレスとかカルシウム不足とか頭への衝撃とか、いろいろ言われているけど、五歳の子どもが診断されたこともあるようだ。
頭の中に数万個も耳石があれば、一つや二つは迷子になる時もあるよね。

澤さんはインタビューで、「原因は、疲労とストレスだと思う」と言っていた。
そうだね、忙しかったね。
悲しそうな澤さんを見たら早く治して欲しいと思うけど、ゆっくり休んで治して欲しいとも思う。

とにかく、苦手なのだ

松浦さんの前歯が、骨付き肉のせいで、ちょっと欠けたらしい。
私の知人二人は、お箸とスルメで前歯を折ったよ。

私は、歯医者が怖い。
痛いから、ものすごく怖い。

皆が、「麻酔したら、痛くないよ」という。
私が通う歯医者は、「それぐらい、しなくても大丈夫」と麻酔をしてくれない。
あなたが大丈夫でも、私はそうではないのだ。
きっとサドに違いない。

私は、いままで麻酔をして歯の治療をしてもらったことがない。
神経を取ったこともない。
でも、歯を削られて、痛くなかったことが無いよ。

別の歯医者に行けばいいのだが、「下手だったら……」と思うと、とても怖い。
サド先生は、腕は良いのだ。
麻酔ぐらいサービスしてくれたら、いいのに。

でも、私が怖がりだから椅子の上で騒ぐのに、「もう、帰れ」と言わずに、今までに4本も治療してくれたので感謝している。

口の中を鏡で見ていたら、虫歯になってるような気がしたので、放っておいたら我慢できないほど痛んでくるかもしれないと思ったら、何だか痛い気がしてきた。
あああああ、鏡で見なければよかった。 

しかたなく、歯医者に行った。
麻酔を頼んだ。
サド先生は、ちょっと優しくなっていた。
「痛かったら、麻酔しましょう」
あああああ、ありがとう!
嬉しい~。

……結局、我慢させられ、今回も麻酔無しで治療した。

さよなら、グリフィス

私は、パソコンに名前を付けている。
4歳のデスクトップ型には『鉄人』、2歳のノート型には『ガンダム』である。
二人とも手がかかるが、とても可愛い。

ネット回線のサービスから「windows Vistaのサポートが、4月で終了するからウチも Vistaのサポート終わります~」とお知らせが来た。
鉄人には、windows 7は、ちょっと苦しいかな。
どうしようかな~。

実は家には、10歳のデスクトップ型『グリフィス』がいる。
世の中についていけなくなり、部屋の片隅で埃をかぶっていた。
さみしいのだが、住宅事情を考えて、グリフィスとはお別れすることにした。
リサイクルマークが無いパソコンなので、いろいろ手間がかかる。

最初は、無料で引き取ってくれるという所に、送ろうと思っていた。
連絡無しで、宅配便で送るだけでいい所もあるらしい。

ハードディスクは、抜いておくことにした。
秘密を守るというよりは、十年前のパソコンの中に、どれぐらい埃がたまっているか見たい。
ついでに、ハードディスクも分解してみたい。
ネジを見れば外してみたい年頃である。
星型のネジも外せる特殊なドライバーも、購入しておいた。

ふふふふふ。
グリフィスの体から、ハードディスクを取り出すぞ!
グリフィスに近い型のパソコンのハードディスクを交換しているHPがあったので、それを参考にしながら行う。
多分DVDドライブの下にあるはずだ。

カバーを、かぱっ。
おや、埃はそんなに無いね。
小さな部品が、美しいじゃないか。
しばらく、うっとり見つめていた。

ネジを外して、何かの線を3個引き抜いて、DVDドライブをはず……したいのだが、はずれない。
もう、外すネジは見えないのだが、外れない。
グリフィスが生まれたメーカーのHPページには、『パソコンを廃棄する時は、ハードディスクを物理的に破壊したほうが安心です』というようなことが書かれていた。
ならば、外し方も書いて置いてくれればいいのにっ!

仕方がない。
DVDドライブの下に手を突っ込んで、(多分ハードディスクの)何かの線を二つ外す。
その時に、左手を何かで引っかいて、ケガをした。
痛っ!

気を取り直し、ハードディスクが入っているはずのトレーを引っ張る!
出ろ!
……出ずに、トレーのツメが折れてしまった。
それで、ペンチでトレーを挟んで、苦労してハードディスクを引きずり出すことになった。

さて、ハードディスクの分解だ。
これも、分解の様子を掲載しているHPを参考にした。
とにかく隠しネジが、たくさんある。
シールをはがすと次々出てくるので、根気よく外す。
全部外したら、がっちりとくっついている隙間に細いドライバーを差し込んで、開くのである。
すると、ぴかぴかの鏡のような円盤が入っていた。
おお、なんて美しいのだ。
あちこちネジを外して、円盤を取り外した。

参考にしたHPの人は、円盤をコースターと壁飾りにして、記念に残して置くようだ。
じゃあ、私も(コースターにしては大きいので)鍋敷きと壁飾りにしようかな。
これが、グリフィスのハートだと思うことにしよう。

さて、いろいろ楽しんだ後で、グリフィスをどこに送ろうか検索していた。
すると『私は、メーカーで有料で処分してもらいます。だって、無料で処分してくれるところが、絶対に信用できるとは限らないでしょう。自分のパソコンが必要な部分だけ抜き取られて、野ざらしになっていたら可哀そうでしょう』という言葉にショックを受けた。
そうだなあ、野ざらしは、嫌だなあ。
そして、『自分のために働いてくれたパソコンぐらい、お金をかけて処分してやれ』という言葉に、ダメ押しされた。

やっぱり、メーカーで処分してもらおう。
メーカーのHPでリサイクルを申し込むと、払込票が送られてきた。
それを郵便局のATMで支払うと、着払いのエコゆうパックの伝票が送られてきた。
これを、グリフィスの体にぺたっと貼ればいいのである。

ここで一つ困ったことが、説明書に書かれていた。

>パソコンの梱包 厚手のポリ袋(薄手のポリ袋は二枚重ね)や、ビニール袋等の破れにくい袋、もしくは段ボール箱
発泡スチロールなどの緩衝材は不要ですので入れないで下さい

パソコンを送るときの梱包の状態がイラストで描かれていたのだが、生ごみのようにビニール袋に入れられてたり、段ボールにそのまま入れてあるだけなのだ。
それでは、配達の人が運びにくいし危険ではないかっ!

検索してみたら、緩衝材を使わずに、大き目の段ボールを切るか複数の段ボールを組み合わせて、パソコン全体を包んで紐で縛るのが一番いい方法らしい。
苦労してグリフィスを包んで縛ったら、カマボコっぽくなった。
でも、これで配達の人は大丈夫だと思うので安心して送れる。

グリフィスを、メーカーに送った。
私のために働いてくれてありがとう。
よくフリーズして、強制終了を何度もしたけど壊れない丈夫な子だったね。

さよなら、グリフィス。
包むのに四苦八苦したので、悲しんでいる暇が無かったよ。

困っている外人さん達に、捕まる

駅のホームで、困っている外人さん達に捕まった。
私以外の人は、逃げてしまった。
多分、アジアの南の国の人だと思う。
日本語は、ちょっとしか分からないみたいだ。

出発駅と到着駅しか印刷されていない数千円の高額切符を、私に見せて、教えてくれと必死な顔をしている。
そんなもの見せられても、方向音痴の私が、分かるわけないじゃないか。

遠くから見ていたおばさんが、「まるっきり違う方向に来てるやんか。とりあえず、●●駅まで戻って、そこから■■線に乗って△△線やね」と、こそっと言った。

私に言うなよっ!

でも、おばさんの助けで、私にも場所が少し理解できた。
隣の隣の県まで、行きたいようだ。

駅のホームの路線地図を指さしながら、身振り手振りと顔の表情と気迫で、説明した。
私は、外人さんに何か聞かれても、日本語でしか答えないことにしている。
外人さんも、日本語と母国語を混ぜて質問するが、路線地図を指さしながらなので、何を聞いているのか、なんとなく分かる。
とりあえず、●●駅まで戻って、■■線に乗ることは、理解できたらしい。
顔の表情が、明るくなった。
本当に分かったのかなぁ。

電車が来たので、乗った。
外人さん達は、乗ると座席に座って、全員寝た。

おまえらああああああああ!
一人ぐらい目を開けておけえええええっ!
日本人が全員何でも教えてくれると思うなよーーーーーーーっ!
私は、すぐ降りるぞおおおおっ!

電車を降りた後、あの人達に『私達は、●●駅から、■■線に乗って……略。間違っていたら、教えて下さい』と書いた画用紙を持たせておけばよかったと、思った。

はっきりと、物を言う

私が大学生の時の事である。

クラブ活動をしていると、先輩が「黒井、コーヒー飲みたくないか?」と言った。
私は、『喫茶店に行ってコーヒー飲まないか?』という意味だと思って、「飲みたくないです。練習しましょう」と答えた。
すると、先輩は「あ~~~~~、俺は山田が好きだ。山田なら、コーヒー入れてくれるもんなぁ~~」と、唸りだした。

あ、『コーヒーを、作って欲しい』という意味だったのか。
それなら、そう言わないと分からないじゃないか。

山田さんは、どうして先輩の気持ちが分かったのだろう。
テレパシー能力が、発達していたのだろうか。
私には、無理だ。
先輩に「私を好きになっていただかなくてもけっこうですから、コーヒーを作って欲しい時には、はっきりと言ってくださいね」と宣言しておいた。

後日、別の先輩が「黒井、コーヒー飲みたくないか?」と言った。
もしや、クラブ内では、そういう頼み方をするのがルールなのだろうか。
「…………。コーヒーを、作りましょうか?」と、ぼそっと答えた。
「サンキュー!」と、先輩が言った。

どうして、「コーヒー作って」と言わないのだろう。
非常に、いらいらした。
でも、命に係わる事でもないので、小さな集団の中の決まりごとなのだろうと、気にしないことにした。
今は、遠回しに「コーヒーを飲みたくないか?」と言う人が、身近にいないので、ほっとしている。

今年は、節電をしているので、部屋の温度が低めである。
16度にしてあるのだが、寒く感じることが多かった。

それで、すりおろした生姜をいろんな液体に入れて、飲んでみた。
おお、すごい!
体が、ぽかぽかする。
14度ぐらいでも、平気だ。
12度でも、大丈夫かもしれない。

同居人も、ぽかぽかにしてあげようと、生姜をすりながら、「私、生姜●●(←いろんな液体)を作ってるんだけど、飲むよね?」と聞いてみた。
すると「う~~あ~~、すみません、コーヒー作って下さい」すまなさそうに、あつかましく言った。
……はっきりとした言い方でも、腹が立つものだ。

でも、いろんな液体に入れる生姜の量が、まだ分からない。
美味しくないことが多いので、同居人の気持ちは分かる。
普通に、お湯と砂糖の生姜湯が、一番美味しかった。

今度、作るときは、もっとはっきりと言おう。
「生姜湯を飲みなさい」と。