その少年の両親は、事件に巻き込まれて亡くなった。
ひどい状態で、死んだはずだ。
でも、少年の前に、両親の幽霊は、傷一つ無い姿で現れた。
優しそうな、でも寂しそうな笑顔で「元気にしているか。がんばっているか」と聞いた。
少年は、両親に抱きついた。
少年の両手は、二人の体を通り過ぎることなく、しっかりと掴んだ。
やや冷たいが、体温があった。
幽霊にも体温があるんだ。
30度ぐらいかな。
……という夢を見た。
私は少年じゃないし~、両親は元気だし~、二人とも全然似てないし~。
最近、ホラー小説をたくさん読んでいるから、こんな夢を見るのだと思う。
さて、次は「幽霊詐欺師ミチヲ2」を読もうかな。