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電車での気配り

>電車とホームの隙間に転落、電車を押すのは危険!? 善意の「救出劇」に警鐘

>産経新聞 12月4日(水)14時50分配信

>電車とホームの隙間に転落した乗客を救うため、居合わせた周囲の乗客が協力して電車を押して傾け、隙間を広げる。こうした善意の「救出劇」が、さいたま市のJR南浦和駅を皮切りに、名古屋と東京で相次いだ。だが、専門家からは「水を差すようだが、車両を押すと揺れが増幅するため、実は危険な行為」との指摘も出ている。善意の行動に潜む危険とは-。

>◆専門家「最低でも大人10人で」

>発端は、さいたま市のJR南浦和駅で7月にあった救出劇だった。電車とホームの隙間に挟まった女性客を救うため、居合わせた乗客ら約40人が協力して車体を押し、隙間を広げて助け出した。この救出劇は国内外で報道され、話題になった。

>その後、名古屋市の名鉄名古屋駅でも9月、約20人の乗客が協力し挟まれた男性を同様に救出。先月26日には、東京のJR渋谷駅で線路に飛び降りた女性を、居合わせた乗客十数人がホームに一列に並んで電車を押して傾け、駅員が助け出した。

>しかし、鉄道車両の構造に詳しい日本大生産工学部の綱島均教授(機械力学)は「急に力を抜くと、バネが復元しようとする効果で車体が揺り戻され、大変危険な状況も想定される。最低でも大人10人は必要だ」と指摘する。

>善意の行動について「緊急性が高く、多くの乗客がいた場合の対応としては間違っていない」としつつも、バネには元の長さに戻ろうとする効果があるため、車体の「揺り戻し」には警戒する必要があるという。

>北海学園大工学部の上浦正樹教授(鉄道工学)も「少ない人数で車体を揺らせば振動が増幅し、電車とホームの隙間が狭まる。要救護者を圧迫することになりかねない」と危惧する。

>電車の車体と台車の間には、衝撃を抑える「空気バネ」と呼ばれるエアサスペンションが左右2つあり、車体を横から押すと片方のバネが縮んで車体が傾く。

>救出に協力した乗客が多ければ、強い力で車体を押し続けることができるが、少ない人数だと不測の事態も起きかねないという。

>◆ケース・バイ・ケース

>このため、鉄道アナリストの川島令三(りょうぞう)氏は「安易に車両を押さず、まずホームにある列車非常停止ボタンを押して異常を知らせ、駅員の指示に従うべきだ」との見方を示す。

>こうした専門家の見解について、阪神電鉄の担当者は「人命に関わることなので、乗客に車両を押すのはやめてほしいともいえない」。JR西日本も「乗客には救護活動を手伝わせないというルールもなく、状況に応じてお客さまの力を借りることもある。ケース・バイ・ケースとしかいえない」と反応は複雑だ。

>公共交通の安全に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「『揺り戻し』があるからと、乗客が車体を押すことをやめさせるのではなく、『小人数で車体を押すとかえって危険になることもあるので、なるべく大人数で協力してほしい』ということを周知していくべきではないか」と話している。

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この新聞記事の中の「約40人で押し救出」と「約20人で押し救出」のニュースは、知っていた。
テレビのニュースでも見た。

「約20人で押し救出」に協力した人は、「約40人で押し救出」のことを知っていたので協力したようだ。
私は、「20人でも助けられるのだ。私もそんな場面に通りかかったら、協力しなくては」と思っていた。

最低何人必要なのだろうと思っていたのだが、大人10人でいいのか。
とりあえず、覚えておこう。
しかし、駅員の指示にしたがうべきだとは分かっているのだが、最近無人駅が増えてきているのが心配だ。

救出するのが難しい狭さなのだから、落ちるのも難しくはないだろうか。
腰の回りにドーナツ型の浮き輪のようなものを巻いておけば、ひっかかって落ちにくいかも。

私が利用している電車は、ドアの開閉を乗客がしなくてはいけない区間がある。
乗客が「開ける」ボタンを押して降りると、しばらくしてから自動的にドアは閉まる。

電車の中に冷たい風が入らないように、降りる乗客の多くが「開ける」ボタンの次に「閉める」ボタンを押しながら降りている。
おお、なんという気配り。

私もしようと思ったが、これがけっこう難しい。
「閉める」ボタンを押したつもりだったが、別の部分を押したようで、ドアは閉まらなかった。
もう一度車内に戻って……おお、いけない!
こんなことをしていては、降りられない。

ボタンに気を取られていては、自分が電車とホームの隙間に落ちることもあるかもしれない。
「閉める」のは、電車にまかせよう。

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