夢の中で私は子供の頃に戻っていた。
家族で旅行に行くことになり、フェリーで幻想的な風景の島に行きハイキングをすることになった。
その島は霧がかかっていて寒かった。
私はフリースとジャケットを用意してあったが、妹はTシャツ一枚で震えていた。
母は妹にぶかぶかのコーデュロイのジャケットを着せた。
その島には観光コースがたくさんあり、「多くのグループが歩いているので間違わないように」とガイドの人が注意した。
「個人情報のこともありますので、お住まいの県名の前半に『山』を付けて呼びたいと思います。たとえば、大阪から来た方のグループは、『大』に『山』を付けて『大山さんのグループは出発です』と声掛けしたいと思います」
「えー?富山なら『富』に『山』で結局『富山』じゃないですか」
「あ、そうですね。それではこちらのグループは『4-K72』コースにしましょう」
私達は『4-K72』のガイドさんの後を付いて行った。
美しい道を歩いていくと、妹がタオルを落として汚してしまう。
妹が泣くので洗い場を探したら、道の横に湧水でできた小さな池のようなものがあり、そこでタオルを洗う。
洗い終わったら、……お約束で私は迷子になっていた。
とてもたくさんの人がいて、背中しか見えない。
妹はタオルが無くて泣いているのではないか。
早く探さなくては。
ガイドさんもたくさんいて、グループの名前を叫んでいるのだが、どれも良く似ているので自信がない。
途方にくれていると、迷子係の人が私を事務所に連れていった。
「さて、美花さんをコースに戻さなくてはいけないのですが、コース名は覚えていますか」
「4-K72だったと思います」
「本当にそうですか?4-K72はこちらのコースになります」
迷子係はノートパソコンで美しい風景の動画を見せた。
そういう場所は通って来ていない。
私はコース名を間違って覚えていたらしい。
お腹もすいてきて悲しくなった。
そこに松平健と鈴木奈々が大きなシュークリームを一個持って入ってきた。
「もうすぐお昼です。お腹がすいたでしょう。これを食べませんか?」と、松平健。
私は遠慮していた。
松平健「それでは、私と半分っこする人!」
鈴木奈々「ハーイ!」
二人はシュークリームを割った。
鈴木奈々「私と半分っこする人!早くしないと、もっと少なくなっちゃうぞー!」
私はあわてて「ハーイ!」と返事した。
半分の半分だから四分の一のはずなのに、シュークリームは少し欠けているだけだった。
食べると甘かった。
人の親切がありがたかった。
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この私の夢の良い点は、一区切りついたところで終わったところだ。
悪い点は、綺麗な景色は見れたのだが、少し地味な夢だ。最後に皆でマツケンサンバぐらい踊って欲しい。
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最近、近藤ようこさんの漫画を何冊か読んだ。
夢の中でも、近藤ようこさんの漫画を読んでいた。
しかも、漫画の主人公が私だった。
『私』は尼寺に入ることになった。
尼寺には美しく賢くて有名な尼僧がいた。
数人の友達と行くことになったのだが、途中で食べおさめにマクドナルドに行くことにした。
しかし美しい尼僧は突然病気になってしまい、死んでしまった。
尼寺に着くと、「どうしてもう少し早く来てくれなかったのですか。あの方は美花さんを待っていたのですよ。あなたの名を呼んでいたのですよ」と尼僧のナンバー2に責められた。
あああ、マクドナルドに行ってなければ会えたのに。
『私』は、さめざめと泣いた。
それを読んでいる私もさめざめと泣いた。
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この夢の良い点は、この世に存在しない漫画が読めたことである。
悪い点はマクドナルドを食べたのは漫画の中の『私』なので、ハンバーガーの味は分からなかった。
しかし、……食べおさめがマクドナルドなのか。そうか。
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昔読んだ漫画で、もう一度読みたい漫画がある。
コミックスか雑誌か分からない。
誰かの漫画を見せてもらったのかもしれないが、覚えているのは2ページぐらいである。
なぜ、好きだった漫画を全部覚えていないのか分からない。
もしかしたら、漫画全部を読んだのではなく、2ページだけどこかで紹介されていたのかもしれない。
どういう漫画かというと、建物の中を二人が歩いていると、床からクジラの背中がでてきたり、壁からイルカが出てきたりした。
一人が「この建物は昔水族館だった夢を見ているんだよ」というようなセリフを言ってたような気がする。
夢の中で旅行をしたり漫画を読んだりしているので、昔読んだ漫画が現実のものかどうか分からなくなることがあるが、その漫画はこの世の漫画だと思う。
私の脳は、そんなオシャレなセリフは考えられない。
未承認 2022年11月17日(木)21時25分 編集・削除
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