ミドリムシをギュッと絞った油を燃料にして、バスを走らせているニュースを見た。
すごいな、ミドリムシ。
以前、テレビで「火力発電所から出る二酸化炭素を、ミドリムシ入りの大きなプールに通せば無くすことができる」と聞いたことがある。
(プールの大きさは、具体的な大きさを言っていたのだが、忘れた。)
そのプールで増えたミドリムシをギュッと絞って、また火力発電所で燃やせばいいじゃん。
ミドリムシの食品も販売されているようだ。
「私、青汁を飲んでいるの」よりも「私、大麦若葉を飲んでいるの」のほうがオシャレな気がする。
ミドリムシもユーグレナと呼ぶと、とてもオシャレだ。
先日、「ミドリムシは植物ですか? 虫ですか?」 羽鳥まりえ (B's-LOG COMICS) という漫画があることを知った。
買おうか迷っていたが、amazonのこじおじさんのレビューを見ると、指がぽちっと注文してしまった。
>まさかミドリムシが美少年で全裸で光合成する漫画だとは夢にも思いませんでした!
>衝撃の展開の中にも微生物愛を端々に感じました。
こじおじさんのレビューは、少しだけ違った。
美少年ではなく、美青年だと思う。
研究者の松江留架が、ミドリムシに「ユーグレナ王子」と名前を呼ぶと、水槽の中のミドリムシが美青年の王子に変身したのだ!
全裸ではなかった。
首にひらひらしたスカーフとブローチ、腕輪は付けていた。
ブローチが、多分ミドリムシ型じゃないかと。
でもなぜブローチの頭からトゲが三本出ているのだろう。
一本のほうがミドリムシっぽいんじゃないかと。
あ、トゲじゃないや。
王冠だ。
王冠を被ったミドリムシのブローチを付けているんだ!
細かな部分まで気を使っている!
「ユーグレナ」ではなく「ユーグレナ王子」と呼ばなければ変身しなかったのは、エリート意識が強いのかもしれない。
松江留架のピンチには、超光合成をするためにスカーフとブローチと腕輪以外は脱いでしまうのだ。
しかしさわやかなので、エロ度はゼロである。
ユーグレナ王子以外に、クマムシの「くまこ」ちゃんが壮絶に可愛い。
勅使河原先生が「くまこ」と呼ぶと、クマムシが先生の後ろにぴとっとくっつくゴスロリファッションの美幼女に変身したのである。
先生の危機には胸ちょっと大きめの美少女に変身する。
くまこちゃんはクマムシなので光合成をしない……だから服は脱がない。
宇宙規模の壮大なスケールのパワフルな微生物コミックだった。
絵も美しく、登場人物も魅力的だった。
ユーグレナ食品は、そのうち試してみよう。
大麦若葉でも産地やメーカーによって味が違ったので、自分がおいしいと思うものを探したほうがいいかもしれない。