松浦さんから「死んで生き返りましたれぽ」という漫画がすごかったと教えてもらったけど、怖くてしばらく読めなかった。
不摂生な生活で死にかけてまた戻ってきた人の漫画らしい。
そんなのを読んだら、同じ体験をする夢を見るかもしれない。
テレビの番組で白内障特集を見ると、自分が白内障になった夢を見た。
目を必死に開けても、音は聞こえるのだが白い世界しか見えなかった。
非常に怖かった。
何も分からない場所を動き回ってやっと目が覚めた。
テレビの番組で認知症特集を見ると、自分が認知症になった夢を見た。
病院に行こうとしていたのだが、どこの病院に行っていいのか分からないのである。
昔バスの中で知らないおばあさんが同じ事を言ってた。
あの時は乗客が知恵を絞って、診察券を見せてもらって、一番近い病院に行かせることにした。
よし、私もカバンの中から診察券を……無い!無い!無い!
どうしたらいいのだろう。
あ、友達のまいちゃんがいる!
「助けて~!まいちゃん!私、どこの病院に行ったらいいか分からないの~」と泣きながら叫んだ。
そこで目が覚めた。
明晰夢ではなかったので、怖くて悲しかった。
落ち着いて考えれば、白内障は手術をすればまた見えるようになるんだし、認知症の人が迷子になるのは「プライドがあって人に聞けないから」だが、私はプライドが無いので認知症になったとしても、きっと迷子にはならないだろう。
大丈夫、大丈夫。
漫画の夢を見ても、大丈夫。
よし、「死んで生き返りましたれぽ」を見るぞ。
……、……、……、……。
竹生さんは、不摂生な生活をしていて倒れて一度心停止した。
固形物を食べられず、1日にポカリスエットを3リットルとか。
それはかなり問題だな。
入院生活を漫画に書いていた。
脳浮腫のせいか、視覚情報の混乱が大きかったように思える。
目がよく見えない竹生さんに、母や弟や妹がずっと話しかけた。
話し続けて、死の淵から引き戻した。
竹生さんは、返事ができるようになると、家族に話して欲しがった。
弟は頼まれるまま六時間も寝ずに語りかけた。
医師も看護師も友達も暖かい言葉をかけた。
なんて優しい人達だろう。
竹生さんもがんばったと思うのだが、優しい人達の力が大きかったと思う。
この漫画を読んで、多くの脳浮腫の人にも言葉が届いているのかと思ったが、竹生さんの火宅というブログを読んで、そうではないのかと思ったり。
>意識がかなり正常に戻ってきて、周りを見渡すと、世界にはあまりにも色がなかった。そういえば自分は共感覚というやつがあったな、かつては。と思った。
>わたしの場合、具体的には、文字、単語、文章に色のような模様のようなイメージが付与される。
>3年ほど前までそれはわたし以外のすべての人にあるイメージだと思っていて、人から指摘されてそれがちょっと変であることを知った。色聴のことも調べた。その数年後、病気になってから、自分が自閉傾向にあることも知った。知能指数が高めのおかげで、比較的普通の生活をしていたのだということも知った。(火宅より)
竹生さんは、超個性的な脳の持ち主だったようだ。
もしかしたら視覚より聴覚優位でものすごく聞き取り能力がある人かな?
>その頃、寝て起きたら何かが飛躍的に出来るようになる、ということがよくあった。時間の経過とともにめまぐるしく回復していたのだと思う。
>共感覚、についても同様だった。
>寝て起きたら、昨晩まで読めなかったぐちゃぐちゃした画像に色がついていた。
>入院時は寝たきりだったのでおむつをしていたのだけど、そのおむつのパッケージに書かれた文字列が、青と黄色のおだやかで機械的な模様に見えた。もちろん書かれた文字が本当は黒い文字なのも認識できる。意味もわかる。文字を追わなくてもぱっと見て、それが何を示しているかがわかる。(火宅より)
共感覚が無い視覚というのは、竹生さんにとって脳がまだ回復していないということか。
自分の脳のチューニングは、検査しなくてもだいたい分かるかもしれないが、しっかり検査して特徴を知っておいてもいいかもしれない。
でも大切な人の危機の時は、脳の特徴がどうのこうのではなく、全ての感覚を使ってこの世に引っ張り戻そうとするだろう。
漫画を読んで、自分が入院しているのではなく看病している立場の夢をみそうな気がした。
未承認 2022年12月02日(金)11時24分 編集・削除
管理者に承認されるまで内容は表示されません。