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第2章/星を渡る船
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 店を出た三人は、一言も言葉を交わすことなく来た道を戻った。
 役目を果たしたヨシムネはいくぶんさっぱりした顔をしていたが、ミハイルはいつも無表情な顔からさらに表情をなくしていた。タイチャルは慰めるつもりか、酔ったふりをしてミハイルの腕につかまっていた。
 港に帰り着くと、アンドラス号の前で何人かが右往左往しているのが目に入った。
 何やら様子がおかしい。
「船長! ミハイル!」
 三人の姿を見つけてイタロが駆け寄ってきた。
「たいへんだ! ライナーがいなくなった……!」
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まろやか連載小説 1.41