私は、「夢だと分かっている夢」を、時々見る。
「明晰夢」「自覚夢」と呼ばれるようだ。
昨日の夜も見た。
夢に、同じマンションが、時々出てくる。
駅から徒歩一分。高層階に自分の部屋があって、同じ階には、ゲームセンターがあり、下の階は、ショッピングセンターがある。
私の理想を固めたようなマンションだ。
窓から、ガンダムが覗いていることがあるので、注意しなくてはいけない。
「あー、またこのマンションか。じゃあ、夢だなあ」と、気がつく。
自覚夢を見る人は、夢と現実の区別がつかなくなる危険もあるらしい。
注意が必要である。
夢だと分かっていても、危険なことはしない。
空を飛ぶ時は、高いところから飛び降りない。地面から垂直に上に飛ぶようにする。
夢だと分かっていても、人を傷つけることはしない。
脳内マンションは、カッパドキア風のインテリアに改装されていた。
窓から見える夜景が、すばらしい。
この夜景が見えるのは、私だけ。
なんて贅沢なんだ。
うっとり。
脳内マンションに、友人が来たので、料理の出前を頼んだ。
あ、あいつら、エビチリを一気に食べちゃった!
夢でも、一応、私がホストだから、客に料理を優先しなくては。
がまんがまん。
甘酢肉団子と焼きそばは、美味しかった。
いい夢だったなあ。
でも、夢の中でもたくさん気配りしたので、寝た気がしない。