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痛いのはどこだ

>せき止め、風邪薬きっかけに薬物依存も

>読売新聞(ヨミドクター) 9月22日(土)10時39分配信

>薬局で簡単に手に入る鎮痛剤やせき止め、風邪薬などの服用をきっかけに、市販薬や処方薬の薬物依存に陥る人もいる。

>北関東の30歳代の女性は、2人目の子どもの出産後から激しい頭痛に悩まされ、約10年前、薬局で鎮痛剤のナロンエースを購入した。服用量は当初、きちんと守っていたが、次第に増えていった。

>「ちょうど身内の人間関係などがゴタゴタした時期で、飲むとポワンとなり、効いている間だけは周囲の目や嫌なことを気にせずにいられました。頭痛を抑えるというよりも、無感情な感覚を求めて、用法や用量を無視して頻繁に飲むようになってしまった」

>市販薬で、だれもがこの女性のようになるわけではない。だが体質によっては、こうした過敏な反応が表れることがあるという。使用を短期間にとどめれば問題はないが、ストレスから目をそらす目的などで使い続けると乱用につながる恐れがある。

>女性は多い時、ナロンエースを1日80錠飲んだ。当時はインターネットの通信販売で、薬のまとめ買いが容易に出来た。それでも足らなくなると、薬局を何軒も回って購入した。薬代は月2万円を超えた。

>服用開始から2年ほどたった頃、不眠症状が強まり、受診した内科医院でデパス(チエノジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬)が処方された。最初は寝る前の1錠だけだったが、すぐに歯止めがきかなくなった。「デパスも、飲むと夢見心地で悩みを忘れられた。効果が切れるとますますつらくなるため、すぐに飲みたくなる。デパスを集めるため、あちこちの医院を駆けずり回った」。ある精神科医院では、デパスに加えSSRIのジェイゾロフトなども処方された。

>「デパスは多い日は30~40錠使いました。甘いのでラムネ菓子のようにポリポリ食べた。私の場合、デパスを大量服用すると意欲が沸いて、いろいろなことができるような気になった。ナロンエースや他の処方薬も、1日計20~30錠飲んでいた」

>やがて薬の影響で気を失い、倒れた。2008年秋から、赤城高原ホスピタルに7か月入院した。この間、大量のデパスなどの代わりに、抗ヒスタミン薬のヒベルナや抗精神病薬のコントミン、レボトミンなどを一時的に使い減薬に成功した。だが退院後、またナロンエースを飲んで再入院。以後も入退院を繰り返し、今は5回目の入院生活を続けている。

>「入院中は、目を背けたい現実を直視せずに済むので、薬を飲まずにいられる。でも退院すると、仕事などのストレスに耐えかねて薬を口にしてしまう。薬に依存する生活を長く続けたことで、ストレスへの抵抗力が非常に弱くなった気がする。今度こそ、病院にいる間にストレス対処法をしっかり身につけて、必ず薬をやめたい」

……依存症にもいろいろあるね。
新聞記事の女性に必要なのは、薬ではなくて仕事を変えることではないか。
でも、環境を変えられない事情が、あるのかもしれない。
しかし、一日中ポワンとしていても、生活はうまくいかないと思う。

私も頭痛の時は、ナロンエースを飲むが、ポワンとならないぞ。
どちらかというと、「頭にかかっていた痛みの霧が消える」という感じである。
だから、シャカシャカ動くのだ!

記事の女性には「私は1日80錠飲んでいる」と悩みを打ち明けられる人間はいなかったのだろうか。
彼女には、80錠の薬ではなく、80錠の偽薬でもいいような気がする。

「痛みは体の危険信号」だ。
薬は毒にもなるので、できれば飲まないほうがいい。

私は、頭痛に悩んでいた時期があった。
脳もあまり使ってないのに、どうしてこんなに痛むのだろうと思いながら、薬を飲んでいた。
二錠も飲めば、なんとか治まった。

そのうち上腕の中心部(骨付近)もツキンツキン痛み始め、「痛み止めで、頭と腕の両方に効くからお得」とおバカなことを思っていた。
腕の痛みは不思議なことに、動いているよりもじっとしているほうがつらかった。
その原因は、シャンプーして髪をドライヤーで乾かさないで寝てしまう悪習慣だった。
濡れた髪が頭皮を冷やし、頭皮は首や肩を冷やして腕の中まで痛んでいたのだった。
ドライヤーで髪をしっかり乾かしただけで、多くの頭痛と腕の痛みは消えてしまった。
すごいすごい。

私の脳は、脳が痛いのか頭皮が痛いのか区別がつかない時がある。
だから、頭痛がするときは、まず「スッキリヘッドスパ」という12本の針金で頭皮をマッサージする道具を使う。
それでも、頭痛がするときだけ、ナロンエースを飲んで、バリバリ動く。