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リカちゃんのピアス

インターネットの海を泳いでいると、欲しいものが増えて困る。

今回は、リカちゃん人形が欲しくなった。

私が子供の時、リカちゃんとリカちゃんハウスは買ってもらった。

ホントは着替えの服も買って欲しかったな。

布にリカちゃんの頭が出る穴をあけて、腰をひもで縛る貫頭衣を作ったけど、子供だからできることは限られてた。

今なら、いっぱい可愛くできる。

よし、買うぞ。

リカちゃんって、どんどん顔が変わっていて、今は四代目タイプになっているらしい。

着替えのドレスを買おうと思っていたら、1枚の服よりもリカちゃん人形のほうが安い場合があった。

……それで、結局リカちゃんを5体買ってしまった。

髪のスタイルも色も全員違うよ!

名前をつけよう!

リカ・リカ子・リカ美・マジョリカ・コスタリカ

うん、五人決まった。なかなかいいね。

リカちゃんの顔って、人間の手書きの部分があるから、少しずつ違うんだね。

よし、飾るぞ!

リカちゃんのピアスって、耳から頭に突き抜けているんだ。

痛そう。

プラスチックだから安っぽいし色ももうひとつだ。

私のピアスを差してみたら、細すぎた。

ネットで調べたら、人間のピアスの差し込む部分をペンチでUの形に曲げたらいいって書いてた。

なるほど。

同じピアスを二つ買って、リカちゃんとおそろいにしよう。

うわっ、私は、どのリカちゃんと一緒にしたらいいかな~

五人のリカちゃんを連れて、人形の世界に入って行く私……。

心配

お風呂に入って疲れを洗い流し、ぽかぽかの体にバスタオルを巻き、気分よく引き戸を開けようとした。

ガリッ

引き戸の上から音がして、手を止めた。

何か挟まっているね。

なんだろう。

きっとホコリだな。

戸を開ける。

それは予想外の大きさで、上から落ちてきた。

なんとか顔はさけたが、胸元にぶつかった。

床に落ちたそれをよく見ると、……ヤモリのミイラだった。

ティッシュでつまんでポイしたのだが、手に固さと冷たさが伝わってきた。

ぞぞっ

こんなミイラが完成するまで、気が付かずにその下を通っていたなんて!

ヤモリの呪いでヤモリ人間になってしまわないか、心配している。

美しいうな子

>平成28年9月21日に公開いたしました、鹿児島県志布志市ふるさと納税PR動画「UNAKO」につきまして、動画公開後に視聴者の皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたことをお詫び申し上げ、平成28年9月26日(月)16:10をもちまして動画の配信を停止させていただきました。

>今回の動画制作の意図につきましては、志布志の天然水でうなぎを大切に育てていること、栄養や休息を十分に与えてストレスのかからない環境で大切に育てていることをお伝えしたかったものです。

>しかしながら、引き続き動画を配信することにより、視聴者の皆様に更に不愉快な思いをさせてしまうだけでなく、これまで志布志市へふるさと納税をしていただいた寄附者の皆様や地元市民の皆様をはじめとする関係者の皆様に及ぼす影響を考え、また、このたびの顛末を重く受け止めたうえで動画の配信を停止する決定をさせていただきました。

>今回お寄せいただきました皆様からの貴重なご意見を真摯に受け止め、全力で改善に努めさせていただく所存でございます。

>最後に、日頃より志布志市をご愛顧くださる皆様、視聴者の皆様、関係者及び市民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。

>  平成28年9月26日  志布志市長 本田 修一
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鹿児島県志布志市は、養殖うなぎを美しい少女に擬人化したPR動画を配信したが「女性差別」「セクハラ」などの批判があったので削除した。

人にはいろんな感じ方がある。
私は、女性差別・セクハラだとは全く思わなかった。

少女が「養って」と話しかけてくるのは「養殖だから」そういう表現にしたと思ったし、ペットボトルがぬるぬるしてつかめない様子は「うなぎだから」と思った。

うな子はプールの水の中をなめらかに泳ぐ。
揺れる黒髪がきれいだ。
水の中で揺れる光もきれいだ。

動画の最後にうな子はうなぎの姿に変わった。
かば焼きになってしまったのだろう。

せつない。

「UNAKO」は、せつなくて美しいホラー映像だ。
藤子不二雄さんの漫画の「ミノタウルスの皿」を思い出した。

配信を停止することは無いと、私は思っていた。

しかし、「うなぎを食べる時に思い出してしまう!これから食べにくいじゃないか」と非難している人がいた。

おおっ、それは気の毒だ!
私はうなぎを食べないので、困らないよ。

女性差別でもセクハラでもないが、養殖うなぎをどんどん食べて欲しい立場の人が、配信しないほうがいいのではないかと私は思った。

思い込みをやめたい

青森県南部町で「子グマ」と思って捕獲された幼獣は、「子ダヌキ」だったそうだ。

私は、そのニュースの二匹の幼獣が画面に映った時に、大き目のほうがクマで小さ目のほうがタヌキだと思ってしまった。
二匹の大きさが違ったので「ほら、こんなに似てるよ~」と比べている写真かと思い込んだのである。
……両方ともタヌキだと分かった時、ショックだった。

最近、ツキノワグマが人を食べたニュースを見て、びっくりした。
ヒグマは人を食べるけど、ツキノワグマは食べないと思ってた。

ツキノワグマは鈴やラジオを鳴らしておけば物音で逃げると言われているし、人間の身長よりも小さいと思い込んでいるからかも。
でも、小さなピラニアだって人を食べるので、これからは気を付けておこう。
山に入らなければ大丈夫と言う人もいるが、民家まで入ってくる熊もいるよ。

ツキノワグマに襲われたら、頭を抱えて防御姿勢でうずくまれと言う人と、うずくまったら食べられるだけだから戦えという人がいる。
私は、戦うことにするぞ!
(ちなみに、近くに熊は住んでない)

ノートパソコンが、バチッと音をたてて消えて、ものすごい熱さになっていた。
これが熱暴走というのだな。
おお、おそろしい。

数年使ったので、パソコンを買い替えることにした。
怖い思いはしたくないので、熱に強いデスクタワー型にする。

デスクタワー型は店に置いていなかった。
通販で取り寄せて、いそいそと箱を開封して、マニュアルの薄さにびっくりした。
ものすごく分かりにくい。

マニュアルは、メーカーのHPに接続して見るらしい。
接続するまでが不安なのに、接続しないと見られないとはどういうことだ。
私はとってもお怒りである。

リカバリディスクの作成方法ぐらい書いておくべきだ。
私はアナログ人間なので、マニュアルは紙に印刷していないと、落ち着いて見ることができない。
紙のマニュアルの需要が少ないのなら、それだけ欲しい人に販売すればいいのだ。
もう、二度とこのメーカーのパソコンは買わないぞ!

今回は買ってしまったので、ぶつぶつ言いながら配線をつなぐ。
セットアップを始めるが、モニタの画面が映らない。

薄いパンフレットを見直す。
「モニタの電源を入れる」と書いてあった。

おおっ、しまった。
しかし、ボタンが無い。
モニタの表も裏も探したが、ボタンが無い。

20分たって、やっとモニタの表の電源ランプの横の記号を指で触れれば、電源が入ることに気が付いた。
液晶画面ならともかく、プラスチックの縁に指でタッチするとは思わなかったよ。
指が乾いていたら反応しないので、とっても不便だ!

実はウチのテレビは、裏側に電源のボタンがあって、表側には電源ランプと「これが電源ランプだよ~という記号」がある。
それと同じだと思い込んでいた。

ちゃんと説明書に書け~
もう、二度とこのメーカーのパソコンは買わないぞっ!

頭をもう少し柔らかくしたいと思う今日この頃である。

駅長に適した生き物

私は猫が好きだ。

つまみたくなる柔らかい三角の耳・ビー玉のような丸い綺麗な目・そんなに小さくて息ができるのかと思うような可愛い鼻・その下の笑ったような口・口の中に入れるのを時々忘れている舌・愛らしいぷにぷにの肉球がある足・顔を埋めたい柔らかいお腹・誘うようなかわいいしっぽ……、ああ、どの部分も魅力的だ。

しかし、猫にもいろいろなタイプがある。
どちらかというと、やせた逆三角形のキツネ顔よりも大福のようなタヌキ顔がいい。
しっかりした抱き心地がするドスッとした体型の猫が好きだ。

天国に行った和歌山電鐵のタマ駅長は、なかなか好みの体型をしていた。
いや、天国に行ったのではなく、猫神様になったのかな。

タマ駅長のテレビを何度か見たけれど、若い頃よりも歳を重ねたほうが風格があった。
猫にしては珍しく帽子やマントを着てくれた。
猫に帽子を被せたらかわいそうだと思うのだが、やっぱりかわいかった。

タマ駅長は大勢の人間が平気な猫だった。
「平気だから駅長に任命した」と、昔、社長が言っていた気がする。

>たま駅長の後継には、ニタマ駅長を指名し、「たまⅡ世駅長」を襲名させ、通称として「ニタマ」を名乗らせることにしました。結局順当にニタマ駅長が「たまⅡ世駅長」を襲名ということになりました。実は、たま駅長の後継候補は、ニタマ伊太祈曽駅長と、岡山電気軌道の「たま電車」にある和歌山応援館、館長代理のSUNたまたま(雌・2歳)がいました。(和歌山電鐵 社長 小嶋 光信氏のメッセージより)

高齢のタマがいなくなったことを考えて、人ごみを嫌がらない三毛猫達を雇ってあったようだ。

「ニタマ」は、最初「煮卵」を連想して茶色の猫かと思ったが、「たまに似た猫」という意味で三毛猫である。
長毛な洋風の猫で、和風のたまとは雰囲気が少し違うが、抱くとズッシリ重そうなところがいい。

「SUNたまたま」は、まだまだ子供だ。
これからまるまると育って欲しい。

近所に猫を外飼いしているお店がある。
キツネ顔で美人とは言えない猫だが、愛想が良くてお客さんにモテモテだ。
今日、初めてその猫がひとりぼっちだったので、頭をなでようと手を伸ばした。
猫は私の指のにおいをかいでから、頭を豪快に私の手の平にすりーーーーっとこすりつけたので、背中までなでることになった。

ふわふわの柔らかい猫の毛。
ああ、気持ちがいい。
愛想がいいね。
キツネ顔でも、可愛いよ。
大好きだよ。

ウチの近所の駅長も猫にならないかな。

ところで、猫が駅長ぐらいでおどろいてはいけないのだ。
イセエビが駅長の駅もあるようだ。
私はそれを聞いたとき、「イセエビは駅長に向いてない」と思った。

顔の表情がわかりにくいじゃないか!
というか、イセエビが複数いたら、私には顔の見分けがつかない。
帽子もかぶれないぞっ!
駅長として許せる生き物は、魚までだと思う。

……しかし、「伊勢ぇび駅長のブログ」を読んで、私の考えは変わった!

伊勢えび駅長は、たまの訃報を聞いて朝ご飯のアサリを食べなかったらしい。
むむむむむ、朝ご飯を食べてしまった私より、センシティブではないかっ!
その後、「テレビの取材で緊張してカチコチになっていた」という記述が私の感動のツボを突き刺した。

すばらしい!
今のところ日本で一番カチカチになれる駅長ではないか!
なんと私の頭の中身が固かったことよ。
反省しよう。

伊勢えび駅長のことが知りたくなって、過去のブログまで読む。
ちょっとだけ、伊勢えび駅長が嫌いになる。

担当の人が、伊勢えび駅長のお友達にと水槽にクマノミを入れたのだが、駅長は仲良くせずに食べてしまった。
そうしたら担当の人は、もう一度別のクマノミを入れたのである。
また食べられるかもしれないのに、かわいそう。

しかし、そこで私は気が付いた。
クマノミはかわいそうだけど、アサリはかわいそうじゃないのかと。

あああああ、私の頭の中身が固かった。
水族館でも大きさの違う魚を同じ水槽に入れてるじゃないか。
小さい魚が食べられないように、大きい魚にたっぷり餌を与えて満腹にさせているんだよ。

伊勢えび駅長がんばれ!
クマノミがんばれ!
アサリもついでにがんばれ!

もしタッチすると喜んで殻を手にすりつけてくるような愛想がいいアサリがいたら、駅長になって私を感動させて欲しい。