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目と指で読む

また大型台風が来るのか。
何度も何度も何度も来るので、うんざりするよ。

台風が来ると、人間も本も避難場所に困るね。
竜巻が発生した場合は、上の階はダメだし、浸水した場合は、下の階はダメである。
どうすればいいのかな。

紙の本を持つのはやめて、電子書籍にすればいいかもしれない。

しかし私は紙の本でないと読むのが苦痛である。
読書は目と指でするのだ。
読んでいるときに、前のページで確認したいことがあると、指が探す助けをしてくれるのだ。
指が本の厚みと内容とページ数を少し覚えているのかもしれない。

台風で竜巻も発生して、屋根が飛んだ家をニュースで見た。
屋根の無い部屋で、ゲーム機は飛ばされたみたいだけれど、本棚は無事だったよ!
本にはすべてカバーが付けられているようで、本好きの人だと思った。

やっぱり、運も関係していると思う。
ウチの本達には、気合で悪運を引き寄せてもらおう。

母親スイッチ

シンガー・ソングライターの文月メイの児童虐待がテーマの「ママ」が、過激な歌詞内容のため予定されていた有線放送を見送られていた……とニュースで言われていたので、You Tubeで聞いてみた。

せつなくて涙がにじんできた。
虐待で死んでしまった子供が、それでもおかあさんを空の上から心配している歌かな。
過激という言葉は、少し合っていないと思う。

>文月メイです。
>「ママ」を聴いていただき、ありがとうございます。
> 涙してくださった方もいて、この歌がたくさんの方に届いている嬉しさで胸がいっぱいです。

>この曲に込めた思いを綴ります。
> 虐待のニュースを頻繁に耳にする昨今。自分の子どもを殺すという異常な行為、人間が人間でなくなる瞬間にあるものは「愛の欠乏」ではないでしょうか。子どもから親への揺るぎない「無償の愛」を、一人でも多くの心を失いかけている人に伝えたい思いから「ママ」が出来上がりました。

>これからも、みなさんの心に届くような曲を作っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
(facebook 6月3日)

先日、心の師匠の一人である竹内久美子さんの「本当は怖い動物の子育て」を読んだ。

どういう内容かというと、

第1章 パンダの育児放棄
第2章 クマの産児制限
第3章 ハヌマンラングールの子殺し
第4章 ラッコの暴力行為
第5章 タツノオトシゴの自己改造
第6章 タスマニアデビルのキョウダイ殺し
第7章 オオジュリンの浮気対抗術
第8章 先住民たちの虐待
第9章 赤ちゃんか、”精霊”か
第10章 母親たちは進化したか
第11章 壮絶事件の根と芽
おわりに 虐待がありえないモソ人に学ぶ

……で、動物は自分の遺伝子を残すために、自分の子供を殺すこともある……である。

>自分の遺伝子のコピーを最大限増やそうと懸命に振る舞う--動物とは、ただそれだけを目指している存在です。(18ページ)

人間は「動物のように」行動してはいけないのだが、貧困などの原因で母親スイッチが切れてしまい、遺伝子に逆らえず自分の子供を殺してしまう場合もあるということらしい。
どんな状態でも人間として行動できる人もいるだろうし、遺伝子に逆らえないタイプの人間もいるだろう。

若い母親が、マンションに二人の子供を食べ物を与えず閉じ込めて餓死させた事件があった。
「部屋に閉じ込めて殺すぐらいなら、赤ちゃんポストなどの安全な場所に捨ててくれたほうがマシ。子供達は生き続けることができるから」と思ったこともあったのだが、捨てられても……子供は悲しいだろうなあ。

文月さんが言っているのは、「子供から親への無償の愛を感じて、母親スイッチを入れ直せ!」ということかな?
でも、竹内さんの本の内容からすれば、それは無理みたいだ。

それで、竹内さんはどうすればいいかいろいろ書いているのだが、(本の内容を詳しく書きすぎるのも良くないと思うので、書かないでおくが)それを実行するのはかなり困難である。
日本人がモソ人の社会をマネしにくいのである。
それに、どんな形の社会でも、全員が同じ行動をしない可能性がある。

やっぱり周囲が、母親スイッチが切れている人がいないか注意するしかないのか。
子供から親への「無償の愛」を分かるべきなのは、周囲の人間かな。
親に虐待されていても、引き離すのが当然と思わないで、まず子供の気持ちを聞こう。
子供が親と一緒にいたいと望めば、貧困などの困難から助けることで、母親スイッチを入れ直させようということだと思う。