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道も目的地も

私は、よく、道を聞かれる。

方向オンチだから、聞かないで欲しい。

紳士風のおじいさまが近づいてきたので、逃げたら、私の横のおばさまに話しかけた。

「すみません、道に迷ったのですが」

「はいはい。どちらに行かれますか?」

「市場に行きたいのです」

「どちらの市場ですか」

「ははははは。それが分かっていたら、聞きませんよ」

うーむ。

以前、「病院に行く途中だけど、どこの病院に行くか忘れたので、教えて下さい」と上品なおばあさまに聞かれたことがある。

その時は、持っている診察券を全部出してもらって、一番近い病院に案内した。

がんばれ、おばさま。

やつらは、手ごわいぞ。

木の実があるはずの秋

食欲の秋。

熊が人を襲うニュースが多い。

「熊に出会った時は、大声を出さずに、走らずに逃げる」

でも、ニュースでは、農作業中に背後から襲われたりしている。

空腹の熊に対抗するには、どうしたらいいかなぁ。

今年は気候のせいで、山に木の実が少ないらしい。

カバンに木の実を入れておいて、遠くに投げたらいいかなぁ。

でも、私には運動神経が無いので、自分が逃げる方向に投げてしまうかも。

クマよ、人間の前に来てはいけないよ。

殺されちゃうよ。

コアラを見習って、今年だけ、木の葉で我慢しなさい。

むずむず

むずむず脚症候群という病気がある。

夜寝る前に、足がむずむずして動かしたくなって、眠れなくなるようだ。

原因は、ドーパミン関連のこともあり、鉄欠乏の時もあるようだ。

症状が似ていても、人によっては、原因が違うかもしれない。

私も、夜寝ようとして布団に入ると、虫が足首から膝に向かって這う感じがした。

私の家は、大自然の中にある。

枕の上でカエルが寝ていたり、天井から布団の上に大きなクモが落ちてきたり、毛虫が布団に入ろうとしていたこともある。

暗がりの中で足をさすれば、どんな虫がつぶれるのか怖くて手が出せない。

飛び起きて電気をつけて、虫を探した。

何もいない。

あ、これは、もしかして、むずむず脚症候群というものではないか。

もう一度、布団をかぶって電気を消した。

また、虫が足首から膝に向かって這う感じがした。

その部分を手でさする。

大丈夫。

なーんだ、虫は、いない。

本当にカエルやクモや毛虫がいるより、足がむずむずするほうが、マシだ。

気にせず寝た。

足がむずむずしたのは、その日だけだった。

ちなみに、私の場合、足の表面を虫が這う感じだった。

本物のむずむず脚症候群は、足の中心部を這う感覚があるらしい。

虫には、どこも這われたくない。

脳内マンション

私は、「夢だと分かっている夢」を、時々見る。

「明晰夢」「自覚夢」と呼ばれるようだ。

昨日の夜も見た。

夢に、同じマンションが、時々出てくる。

駅から徒歩一分。高層階に自分の部屋があって、同じ階には、ゲームセンターがあり、下の階は、ショッピングセンターがある。

私の理想を固めたようなマンションだ。

窓から、ガンダムが覗いていることがあるので、注意しなくてはいけない。

「あー、またこのマンションか。じゃあ、夢だなあ」と、気がつく。

自覚夢を見る人は、夢と現実の区別がつかなくなる危険もあるらしい。

注意が必要である。

夢だと分かっていても、危険なことはしない。

空を飛ぶ時は、高いところから飛び降りない。地面から垂直に上に飛ぶようにする。

夢だと分かっていても、人を傷つけることはしない。

脳内マンションは、カッパドキア風のインテリアに改装されていた。

窓から見える夜景が、すばらしい。

この夜景が見えるのは、私だけ。

なんて贅沢なんだ。

うっとり。

脳内マンションに、友人が来たので、料理の出前を頼んだ。

あ、あいつら、エビチリを一気に食べちゃった!

夢でも、一応、私がホストだから、客に料理を優先しなくては。

がまんがまん。

甘酢肉団子と焼きそばは、美味しかった。

いい夢だったなあ。

でも、夢の中でもたくさん気配りしたので、寝た気がしない。

好きの裏返し?

悪徳セールスの電話に、怒っている。

こんなに、しつこいのは初めてだ。

「話を聞く気はありません」「お金はありません」「電話をしないで下さい」「迷惑です」と言ってるのに、何度も電話をかけてくる。

腐魔女の電話は、ナンバーディスプレイ方式で、非通知の電話は受け取らない。

しかし、その会社は複数の固定電話を持っているので、出てしまうことがある。

不思議だ。

こんなに嫌われてるのに、どうして客になってもらえると思うのか。

悪徳セールスマンの頭の中は、どうなっているのだろうか。

ある迷惑電話対策のHPが説明してくれた。

悪徳セールスの人は、「好意の反対は無関心。客が嫌がるのは、無関心ではない、だから脈がある」と思っていると。

ひえええええっ。

否定の言葉を、多く言い過ぎたのかな?

でも、ちゃんと否定しないといけないはずだよ。

電話で無関心って、どうするのだろうか?

「電話に出ないのが一番だが、出てしまった時は、相手と会話はせず、そっと電話を置く」のが、いいらしい。

ああ、難しいなあ。

別のHPの迷惑電話撃方法に、「お経のテープや、アダルトビデオのあえぎ声を聞かせる」と書いてあった。

やってみたい気がする。

それで、悪徳セールスマンが嫌がってくれればいいが、「無関心ではない」と判断されたら嫌だなあ。

ああ、難しいなあ。