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べったり

私の顔に、ちょんと鼻をくっつけて、犬や猫が挨拶してくれることがある。

猫の鼻は小さいから可愛いけど、犬の鼻は大きくて濡れてるから、ちょっと嫌だ。

散歩中の知らない犬が、私に近づいてきた。

ひもを持っていたのは、幼児だったので、力が無かった。

犬は、私の靴に、鼻をぴちょっと付けた。

足の甲まで、感触が届いた。

犬は好きだ。

鼻が濡れているのも、健康的でいいと思う。

でも、靴が濡れちゃったのは、ちょっと嫌だ。

どうして、靴に鼻をつけるのかな。

私の足は臭くない。

靴の中に雑菌が繁殖すると、臭いが足に移るんだよ。

だから、毎日、靴殺菌乾燥機を使ってる。

座敷で食事をするときに、足の臭いを気にしなくてすむ。

ああ、食欲の冬。

来るぞウィルス 用意はいいか?

去年の5月、新型インフルエンザの流行で、世の中がマスク不足になった。

インターネットをしていない親戚から、オークションで手に入れて欲しいと頼まれた。

オークションは非常に高額なので、1週間先に入荷予定の衣料品店のHPを見つけて予約した。

50枚の箱入り。

HPのマスクの箱の写真を見ると、日本語の文字が無かったので、少し不安だった。

私は、花粉症用のマスクが残っていたので、周囲がマスクをしている場所では、マスクを着用した。

でも、周囲がマスクをしていない場所では、「合わせたほうがいい」と、マスクをはずした。

マスクをしたくても持っていない人達の前で、自分だけ、できないもーん。

スーパーの店内などでは、誰かが咳をすると、冷たい視線が集中し、空気がキリキリ凍った。

でも、数日過ぎても、私の周囲では、誰も熱を出した人はいなかった。

「マスクをしてなくても、新型インフルエンザにならないじゃーん」と、咳をしている人がいても、みんな平気になった。

新型ではないインフルエンザでも、毎年一万人死亡している。

持病がある人には、どんなインフルエンザでも怖い。

そのうち、サージカルマスクが届いた。

中国製で、在庫を急いでかきあつめて送られてきたものらしい。

紙の箱は、しわだらけで湿っていて裂け目があり、マスクも湿っていて、鼻と口が透けて見えるほど薄く、油っぽい臭いがして、枚数が少なくて、黒い細かいごみが挟まっていた。

びっくりして、購入店の評価を見た。

私と同じ状態のマスクが届いた人が、複数いた。

他にも「虫が入っていた」「マスクが、まとめて輪ゴムでくくられて箱に入っていた」「50枚のはずだけど、33枚しか入っていない」など、苦情が多かった。

うんうん、虫が入っていなくて、良かった。

この時期になると、私の周囲では、マスクをする人はほとんどいなくなっていたので、気持ちに余裕があった。

2ちゃんねるのマスクスレッドに行って、いろいろ教えてもらった。

★マスクバブルで、マスクを扱いなれていない衣料品店や食料品店が、メーカーが特定できないマスクを輸入して売ったので、衛生状態の悪い物も混じる。今までマスクを販売していた店で、信頼できるメーカーの製品を買うこと。

★不織布のマスクは、湿気や臭いを吸収しやすい。紙の箱に、そのまま複数枚入っていることが多いので、日本に到着してからでも、輸送中や保管中に湿気や臭いを吸収してしまうことがある。

★マスクの紐の中のゴムは空気で劣化する。二年以上たつと、使用中に紐が切れてしまうことがある。長期保存するには、真空パックにしておくとよい。

「今、□□で△△マスクが売ってるよ~」という情報も貰えたので、親戚のために「透けていなくて、湿っていなくて、ごみが入っていなくて、変なにおいがついていないマスク」を手に入れることができた。バンザーイ!

ただ、親戚の周囲でも、そろそろマスクが必要なくなってきたようだった。

押し入れにしまい込めば、湿気と臭いを吸収して使えなくなってしまう。

もったいない。

それで、小分けにして、真空パックしてから、渡した。

半永久的に保存可能。

とりあえず、次回、マスクがエチケットとして必要な時が来ても、用意はできた。

親戚には「さすが美花ちゃん!」と、喜ばれた。

念のために言うが、「真空パックする時に、美花の手の細菌がマスクにつくかもしれない」と心配する人もいるかもしれないが、もちろん、消毒石鹸で手を洗って、ビニール手袋をしていた。

ちなみに、テレビでマスクの箱詰めの様子が放送されたことがあるけど、素手でマスクを詰めていたよ。

去年のインフルエンザ流行中は、子供と高齢者と持病がある人以外、予防接種が受けられなかった。

それで、私は予防接種は受けなかったが、うがいや手洗いや食事に気をつけていたので、風邪もひかずに、健康的に過ごせた。

今年の予防接種は、悩んだけれど、……接種した。

とりあえず準備完了、食欲の冬。

小さなコダワリ

★「亡国のイージス」の小説・映画ネタバレ有り★

松浦さんに、「亡国のイージス」を借りて読んだ。

如月行がかわいそうで、私の真綿のような愛で、じわじわと巻き込んであげたくなった。

昨日、BSで、「亡国のイージス」の映画があったので、途中から見た。

小説で頭の中に作られた映像は、人それぞれ違う。

なので、違和感を感じることも多い。

映画では時間制限もあるので、しかたがないのだが、「えーっ!如月行の手を縛るのは、縄じゃなくて、針金にしてっ!」と、コダワリに熱くなるのはしかたがない。

谷原章介が出演していた。

実はファンだ。

どんな役をやっていても、応援する。

帽子をかぶっている登場人物が多くて、必死に探した。

彼の演じる役が、高所から落下して頭を打った。

頭から多量に流血しているのに、美男は眠るように死んでいた。

あの死に方では、顔がきれいすぎると思うのだが、きれいなほうがいいので、考えるのはやめた。

美しい死体を演じる谷原章介にうっとり。

はやぶさ帰る

惑星探査機はやぶさのプロジェクトチームが、第58回菊池寛賞を受賞した。

菊池寛賞って、文学作品に贈られるものだと思っていた。

受賞理由がよくわからないけど、貰えてよかったね。

あの日に、インターネットの「はやぶさカプセルの帰還ライブ中継」は見た。

時間通りにぽちっとしたけど、真っ暗。

映像が届いていないと思っていた。

小さな画面の横に次々に流れていくツイッターの発言で、「真っ暗な夜空」が、回線の状態が悪くてぶつぎりで届いていることに、気がついた。

「あと3分」「あと1分」の同時書き込みに、「どっちなんだ」と困った。

「来た!」「画面下のほう!」と教えてもらい、見えにくい部分も心の目で見た。

「はやぶさ、がんばれ!」の他に「回線、がんばれ!」「サーバ、がんばれ!」の応援も多く、愛があふれる感動の時間を過ごせた。

はやぶさ、おかえり。

よくやったね。

涙が出てきた。

テレビで生放送をする局は無いだろうと思ってはいた。

録画じゃダメ。生放送でないと、できない感動がある。

>オーストラリアの報道機関も多くつめかけていたが、日本からの報道陣は4~5社のみ。テレビはNHKだけという関心の低さにはがっかりした。現地メディアのジャーナリストから、「どうして日本のテレビは、この歴史的なできごとを生中継しないのかね」と聞かれ、「お笑い番組やワイドショーで忙しいので」と返答するわけにもいかず困った。

『小惑星探査機 はやぶさの大冒険 (山根一真 マガジンハウス)252ページ』

テレビに電源を入れている時間が少なくなったと思う今日この頃。

うなじの毛

今野敏さんの「青の調査ファイル」を読んでいた。

青山くんが可愛い。

77ページに、こんな会話があった。

>「実は、部屋で作業をしている時に、ふと人の気配を感じたような気がしたんです」

>「人の気配?」

>「そうです。後ろに誰かいるような。うなじの毛が逆立つような感じ。わかるでしょう?」

全く分からない。

私は体毛は少ないほうだ。

だから、逆立つ感じが分かりにくいのかな。

私の気配を感じて振り返る人のうなじの毛を剃ってみたい。